後世に残すもの
僕は、僕達は、いつか死を迎える。それは仕方のない事だ。
しかし、僕はそのことを考えると、いてもたってもいられなくなる。
「自分」という存在が消えてしまう日。
僕には、一体何ができるというのだろう。何を残す事ができるのであろう。
それは、例えば子供であるかもしれない。
或いは偉大な功績であるかもしれない。
そう、僕達は「自分」が確かに存在したという事実を、この世に残さずにはいられないのだ。それは本能と考えても良いかもしれない。
ああ、僕らはこのちっぽけな命を、存在を、生きた証を。
なにかを残し、伝えていく事ができるだろうか。
僕はこの限られた『人生』という時間を一生懸命生きる事で、なにかを残したい。
そう願っている。
そういうわけで、僕は今日晩御飯に出てきたきゅうりを残しました。
無理。だって嫌いだもん。
愛想笑いは優しさか、それとも媚びか
世界遺産検定と中島らも
「世界遺産検定」というものがある事を知り、以前から気になっていたので仲間と話をしていた。すると、たまたますでに資格を持っている後輩がいて、「楽勝ですよ。4択だし、これはあり得ないっていう選択肢なので、消去法で余裕です」と言うので、よしそれならと軽い気持ちで申し込んだ。
さて、そして試験2週間前になった時に、たまたま「世界遺産検定3級 厳選!問題集」というアプリがあることを知ったので、ダウンロードしてやってみた。その第1問がこちら。
「世界遺産条約誕生のきっかけになった出来事を選べ」
A モアイ像が盗まれたこと
B フォロ・ロマーノの建築
C アス・ワン・ハイダムの建設
D モン・サン・ミッシェルの建築
いやいやいやいや、全然わかんねーじゃねーか。誰がこんなの消去法で解けるんだよ。無理。ちゃんと勉強しないと全然無理。だけど合格率80%、誰でも取れるって言われるレベルなので、落ちたらカッコ悪い。後輩にもバカにされてしまう。
というわけで慌てて本を読み込み、なんとか合格しました。よかった、なんとか面目が保てる。これで僕の「よく分からない技能/資格シリーズ」の中に「世界遺産検定」が加わりました。
・芦屋市スーパーマリオ大会第3位
・将棋 初段
・スキューバライセンス(OW)
・吹き矢検定 2段相当(資格未取得)
・バーベキューインストラクター
・世界遺産検定 3級 (NEW!)
まったく実生活に役立たないラインナップ。なんでそんなのやってるの?とよく聞かれるのだが、遡れば学生時代に読んだ中島らものコラムがきっかけである。はっきり覚えてはいないが、「旅行をする時は、分度器とかねじとか、どう考えても役に立ちそうにないものを持っていくと、旅に奥行きが生まれて良い」とかそういう感じだったと思う。
なるほどそれは面白いな、と思い、実際にスキー旅行に分度器を持っていった事がある。当然全く役には立たなかったが、「たぶんこのスキー場で唯一、僕だけがこのスキー場の傾斜を測る事ができる」というよく分からない楽しみを持つ事ができた。これが奥行きというものだろうか。
この経験を拡大し、「人生という旅にも、どう考えても役に立ちそうにないものを持てば、奥行きが生まれるかもしれない」というのが僕の原体験である。「なんで」という質問に対し、これを全部説明して「だから世界遺産検定を取ったんだ」という説明をいちいち人にしていたら「なんだコイツ」となることは明白である。そもそも話が長い。
なので、いつも「いや、面白そうだから」で済ましている。しかしまぁせっかく自由に書けるブログなので長々と書かせてもらった。結果として「なんだコイツ」と思われるのは変わらない気がする。なんだコイツ。
ウォシュレットによって増えたうんこの量を調べてみた
友達と話していて、「ウォシュレットを使うとまたうんこがしたくなってしまい、それを繰り返して無限にうんこが出てしまう」という話が出た。
おっと、突然汚い話をして大変申し訳ありません。今日は延々とこの話をしますので、お食事中の方はご遠慮ください。興味がない方はすぐに戻るボタンを押していただいた方がよいかと思います。よろしくお願いします。
さて、ウォシュレットである。この「あるある」は使ったことがある人ならみんな体験したことがあるだろう。ということは、みんなちょっとずつ「ウォシュレットのせいで多めにうんこをしている」ということになる。そこで疑問が生まれる。その増えたうんこ、いったいどれくらいの量なのだろうか。
調べつつ推測してみよう。まず成人の1日のうんこの量はだいたい200g〜300gだそうだ。ここでは間の250gとしよう。ということは、365日で91.25kgになる。ちょっとビックリした。僕たちは1年でこんなにうんこをしているのか。考えたこともなかった。
そしてウォシュレットを使うことにより、これが少し増えている可能性がある。ここはもう完全に仮定だが、5%増えると考えてみよう。すると、91.25kg×5%で4.5625kg。なんとざっくり言って、1人につき年間約4kgのうんこがウォシュレットのせいで増産されているということになる。すごい量だ。
レッテルを貼らない
人にレッテルを貼り付けて、勝手にその人を評価してしまう、というのは良くない行為だ。そう分かっているのに、例えば僕らは「ニート」だとか「ナマポ」だとかで勝手にその人の人格まで分かった気になってないか。もっとその人の事を知り、レッテルではなく一人の個性として分かり合うべきだと思う。
僕もそういうところがある。僕も「スチュワーデス」とか「モデル」とかいう響きだけで、勝手に「高飛車な女」とレッテルを貼ってしまっている。それではいけない。もっと彼女たちの事を知るべきだし、知り合って、飲みに行ったりBBQしたり海に行ったりして、深く分かり合う事が必要だ。だから誰か、僕にスッチーとかモデルを紹介して下さい。
あ、あと「美人女教師」っていうのにもレッテル貼ってるので、それもお願いします。まんじゅうこわい。
ブックレビュー : 水野学「センスは知識からはじまる」
【要旨】
今はあらゆるところで「センス」を求められる時代である。筆者は、「センス」とは「数値化できない事象を最適化すること」と定義し、それは閃きや生まれ持ってのものではなく、日々の意識やトレーニングである程度は身につけることができる「スキル」である、と説いている。
その「センス」を身につけるために、筆者は
・幅広い知識を蓄えること。「王道」や「普通」を知り、自分の中に「基準」を持つことで、良いものや悪いものが分かるようになる
・「流行り」を知ること。「王道」と「流行り」を知ることで、知識の幅がグッと広がる
・「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる。見つけたら、それをできるだけ客観的な言葉に落とし込む。
という3つの方法を推奨しており、本の中ではそれらをどのように実践していくのか、具体的な例を添えながら説明されている。
【考察/感想】
自分にはセンスがない、センスに自信がないという人は多いと思うし、僕もその1人だ。そういう僕らにとって、センスとは天性のもの、あるいは特別な訓練をして身につけるものだと思い込んでいる。しかしこの本はタイトルを見ただけで「ひょっとして自分にも身につけることができるのでは」という気持ち、希望のようなものが感じられ、つい手に取ってしまった。まずタイトルにセンスがあるなと(笑)
そして書かれていることはたいへん具体的で、明日から実践できるレベルのことばかりで大変参考になった。個人的に1番腑に落ちたのは「客観的に把握したことを言語化することでセンスが磨かれる」という部分。例えばファッションを考えるにあたり、自分の身体的特徴について「足が太い」だけではなく、「太もも部分は太いがふくらはぎは細い」と詳細に把握すること。あるいは、人気のお店を見る時に「オシャレだな」ではなく「壁の色は明るめだが床の色は暗めという共通項があるな」というように言語化することで、次に違うものを見た時にそれと比較して考えることができるようになる、というもの。これは実に腑に落ちるので、様々なものに対して行う癖をつけていきたい。