後世に残すもの
僕は、僕達は、いつか死を迎える。それは仕方のない事だ。
しかし、僕はそのことを考えると、いてもたってもいられなくなる。
「自分」という存在が消えてしまう日。
僕には、一体何ができるというのだろう。何を残す事ができるのであろう。
それは、例えば子供であるかもしれない。
或いは偉大な功績であるかもしれない。
そう、僕達は「自分」が確かに存在したという事実を、この世に残さずにはいられないのだ。それは本能と考えても良いかもしれない。
ああ、僕らはこのちっぽけな命を、存在を、生きた証を。
なにかを残し、伝えていく事ができるだろうか。
僕はこの限られた『人生』という時間を一生懸命生きる事で、なにかを残したい。
そう願っている。
そういうわけで、僕は今日晩御飯に出てきたきゅうりを残しました。
無理。だって嫌いだもん。