メガネ手帖

メガネ手帖

メガネが綴る日々の出来事、妄想、空想、よしなしごと

大人のキッザニア

先週末、キッザニアに行ってきました。
娘たちは何回か平日にママ友達と行ったことはあったのだが、僕は行くのが初めてだったので大変楽しかった。長女はダンサー、次女は漫画家が楽しかったらしい。子供達も満足していたので、ぜひまた来たい。

それにしても、「職業体験施設」というのは子供だけをターゲットにしているのはもったいない気がする。大人でも様々な仕事を体験するのはきっと楽しい。僕も寿司とか握ってみたい。だから、きっと大人向けにこういう施設を作ったらそこそこ流行るのではないだろうか。

ポイントは「リアルさ」だろう。
さすがに子供向けの「いらっしゃいませー」って言ってりゃかわいい、みたいなのは大人向けではない。ここはひとつ、リアルな職業体験を提供するべきだ。すなわち

・入社したら最初に社長の自伝を渡され、感想文の提出を求められる新入社員の体験
・顧客と上司からは無理な納期、価格での受注を迫られ、開発現場にその話を持っていくと「ふざけるな!」と一喝され、板挟みになって苦悩する営業マンの体験
・学芸会の配役を決めたら「どうしてうちの子がシンデレラじゃないんですか」と学校に押しかけてくるモンスターペアレントの対応をする先生の体験
・苦労して作ったシフトなのにバイトが無断欠勤して残り1人になってしまい、家族との予定を潰して自ら対応するも残った1人のバイトが「ワンオペなう」とツイートしネットで炎上、本社に呼び出される飲食店店長さんの体験

どうだろう、リアルな体験がありありと脳裏に描かれたのではないだろうか。そう、これは「楽しむための施設」でもありながら、他人の苦しみを体験することにより「他人に優しくしよう」という心を育てるための施設なのだ。

昨今の「働き方改革」の違う角度からのアプローチ、過剰サービスを当然と考えるサービスの受け手側の意識を変える「働かれ方改革」。社会貢献にもなる素晴らしい施設だと思う。もうネーミングも考えてある。「キッザニア」の姉妹施設「アダルトニア」で決まりだ。

…なんか急に18禁っぽい施設になってしまった、アダルトニア。この感じだと、フライトアテンダントとか看護師、警官とかに人気が集中してしまう気がする。が、裏の設定として「そういうのも楽しめる施設」とすればきっと流行る。というか僕が行きたい。誰か作って欲しい。