ホワイトデーのルール

いつのまにかバレンタインとホワイトデーというイベントがすっかり終わってしまっていた。

そういえば「ホワイトデーがお返しの日というのは不公平」という女性の意見を聞いたことがある。あれは「男が女に告白する日」でなければおかしい、ということであるが、確かに一理あると思う。女性だって告白されるチャンスを待っているのだ。

でも実際には「お返しの日」というのが一般的なルールだ。このルールだと、僕のようにモテモテな男は正直困るのだ。チョコはとても食べきれないし、お返しを考えるだけで大変な労力なのである。

だから僕は先手を打って、チョコは受け取らないことに決めている。「すまない、君のその気持ちは嬉しいけど、受け取ることはできない。」受け取らないという行為は失礼かも知れないが、誠意をもって答えれば相手もきっとわかってくれるはずなのだ。

ただ不思議なのは、僕は「受け取らないと決めている」ことをまだ誰にも言ったことはないのだが、みんながどうもそのことを知っているようで、誰も僕にチョコを渡そうとしないということだ。なんでみんな知ってるんだろう。実に不思議だ。

まぁ僕の一挙手一投足を観察していればそれくらいはわかるということなのだろう。きっと僕が受け取らないことを察してしまったレディたちは、僕にチョコを渡すことをあきらめてしまったに違いない。実に罪作りな男だと反省している。

だから、僕は今年もチョコを１つももらっていません。
貰えな…いや貰ってません。