メガネ手帖

メガネ手帖

メガネが綴る日々の出来事、妄想、空想、よしなしごと

矜持

髪が伸びてきたので、散髪に行きたい。

僕は昔からずっと短めの髪だったのだが、ここ最近はちょっと伸ばし目だった。でも慣れてないのでセットがうまくいかず、なんか浮いた感じになってしまうのだ。

そしたら、いつの間にか同期に「岡部はヅラ」という疑惑を持たれていた。いや、同期っていうか結構たくさんの人に言われた。どんな頭なんだ。これではいかん。早急に散髪へ行き、状況を打破しなくてはいけない。

そこでいつも思うのだが、散髪って注文がものすごく難しい。自分のイメージする髪型を説明するだけのボキャブラリーを持ち合わせてないからだ。えっと、ここをスパーっと切って…とか、そんな説明。これじゃ今までスポーツ刈りしかできなかったのも無理はない。

じゃあ「○○さんみたいにしてください」って言えばいいかとも思うが、あれって恥ずかしい。ひそかに伸ばすなら藤原竜也みたいにしてみたいという願望はあるのだが、あんな男前の名前出せない。僕が美容師なら間違いなく「いや、それは無理です」って言う。

なんで恥ずかしいかというと、その男前と自分を比較してしまうからだろう。「藤原竜也?お前が!?ププー」ってなもんである。そこで変な妥協点を持ってくる。
藤原竜也と髪型は似てる感じなんだけど、男前じゃない有名人」
これを探すのだ。なんだろう、おぎやはぎの矢作さんにして下さいとか。

これはこれで、美容師さんにちゃんと伝わらない可能性がある。なにしろオシャレの代表、美容師だ。おぎやはぎの矢作さんの髪型などマークしてるはずがない。普通の人はどっちが小木さんかも知らない。