メガネ手帖

メガネ手帖

メガネが綴る日々の出来事、妄想、空想、よしなしごと

まだ見ぬ店長へ捧ぐ

昔、僕がバイトしていた店には、かわいい子が多かった。

正確に言えば、「僕好みの子が多かった」であるが、イコール それは店長の好みでもあった。店長はあからさまに自分の好みで 接客のバイトの女の子を選んでおり、中でも「フロント」という いわゆるお店の「顔」となる担当の子は、特に厳選されていた。

そして店長が変わったと同時に、女の子の質もガラッと変わった。 選択によって人の嗜好がよくわかるなぁと思った、学生時代の思い出。

話は変わって、今僕は従事しているプロジェクトのお客さんの 会社に常駐している。よって、お昼ご飯もその会社の食堂で食べる ことになっている。

この食堂にはレジが2つあり、2人の女性がレジ係として毎日 働いている。前から気になっていたのだが、このレジ係の人が なぜか2人とも「ちっちゃくてアニメ声」なのだ。

ちっちゃくてアニメ声の女性が、2人揃ってレジ係を担当している。かなり意図的な設定をしないと、こうはならないのではないか。 しかもレジ係という、食堂においては花形と言っても過言ではない ポジションに配置している。この入れ込みようはハンパではない。

この食堂の店長とでも言うべき人物は、かなり偏執的な嗜好を持ち、 その嗜好でもってこの食堂を運用しているに違いない。

「この食堂の店長はきっと美少女アニメオタク」

僕の中で、疑惑は確信に変わりつつある。

まだ見ぬ店長さんへ。 あなたには会ったこともないんですが、 僭越ながら勝手に「キモイ奴」だと思っております。