メガネ手帖

メガネ手帖

メガネが綴る日々の出来事、妄想、空想、よしなしごと

新機能で勝負

先日の誕生日に、男の友人からネクタイをもらった。思えば25年生きてきて、男からまともなプレゼントをもらったのははじめてのことであった。

今まで男にもらったことがあるプレゼントは「全身タイツ」「サンタの服」「アイドルポスター」「リカちゃん人形」などなど、処分に困るものばかり。誕生日にもらったもの だから無下に捨てるわけにもいかず、部屋の奥底に眠っている。

というわけで、嬉しさもひとしおである。そして先日、その友達の誕生日があったのでお返しをしようと考えた。

しかし。
もらったネクタイはとてもお洒落なものだった。僕も同じようにシャツやネクタイなどちゃんとしたものを返そうと思ったのだが、そこに「センス」という問題が立ちはだかるのである。

その友達はお洒落さんであるから、気に入ってもらえるかどうか不安である。加えて僕は自分のセンスにあまり自信が無い。そこで僕は、『おしゃれ』 ではなく『機能』で勝負しようと思うに至ったのである。

で、いろいろ探してみたのだがなかなか見つからない。「すごい新機能!」だとか「素晴らしい性能!」をアピールした服などないようだ。どうやらシャツは、進化を止めてしまったようである。

というわけで、僕は自分で最新機能を搭載したシャツを作ることにした。もちろんアイデアは考えてある。シャツがよれよれになるのは嫌なもの、だから「シワを自動的に伸ばしてくれる機能」があったら嬉しいはずだ。

どうすればいいか答えは簡単、今まであるものと組み合わせることで実現できる。 具体的に言うと、アイロンだ。服の内側にこっそりアイロンがついていれば、 いつでもぱりっとしたシャツを着ることができる。

たぶんすごい熱いだろうが、それは仕方がない。改革には痛みが伴うものだ。